【登山好き】映画 岳レビュー
岳 を鑑賞。
登山が趣味であり、自粛期間があけたら山に登りたい。そんな思いを高めつつ鑑賞しました。
主人公の三歩は(小栗旬)親友を山で亡くしたのをきっかけに、山岳救助ボランティアとして活動している。山岳救助隊(警察)と共に、遭難者の多い冬のアルプスで遭難者の救助に駆けつける。ある日、バクダンと呼ばれる爆弾低気圧が山頂付近に急激に発達し吹雪が発生。多くの遭難者が出る。。。 _
印象的なのは、
『山に入る前に食べててよかった、遭難者を背負える力があってよかった』という三歩の言葉です。
これは一登山者でも言えることですよね。自分を守るための食事が迷惑をかけないことにもなる。
椎名(長澤まさみ)の
『勝手に登って勝手に怪我して迷惑かけて、、、』という登山者に向けた言葉も的を得ていると思います。
ただ、この映画は遭難者にも『山に戻っておいで』といいます。
山岳救助隊がいるから山に戻っておいでと言えるプロフェッショナルも感動です。
救助に行ける喜びを退院みんなで感じている最後のシーンも印象的。
山の魅力は『わからない』と三歩は言っています。
なぜ苦しみながら時には危険を冒してまで山に登るのか正解はわからない。
ただ、みたい景色、吸いたい空気、仲間との喜びは必ずある。
【映画レビュー】Ray
Ray を鑑賞。
レイチャールズの伝記の映画であり、
ジェイミーフォックスがアカデミー主演男優賞を取った作品。
ベイビードライバーを見てジェイミーフォックスに腹立ったあとだっただけに、演技力に脱帽。レイチャールズは知らないが、少なくともジェイミーフォックスではない誰かが確実に画面にいた。すごい。
伝記映画という様に、
生い立ちから成功までのサクセスストーリーとその裏にある家族との事なども描かれている。
フロリダの小作農に生まれ、弟はレイと遊んでいた際に不意に蒸留水に落ち事故で死亡。レイはおそらく跳ねた蒸留水が目に入りだんだんと失明する。光のない世界で生きていく術をなんとか身につけてもらおうと我が子を厳しくも愛を持って育てようと母には感動する。
ソウルの革新者にして天才であるが盲目というのも相まってレイは常に孤独を感じヘロインに手を出す。最終的には断ち切りジョージア州の英雄となるが、正直行いに関しては共感できるところはない。
ただ自分のルーツを大事にし、黒人差別などと戦う姿は見習うべき点の一つであった。
【音楽×車×映画のベストマッチ】ベイビー・ドライバー
仕事が一部再開したのと、オンライン飲み会が続き、映画を見る時間がなかなか取れませんでした。
やっと見たのは、ベイビードライバー🕶
以前、ドライブに行った際、私がサングラスをかけた時の横顔が主人公のベイビーに似てると言われたのがきっかけで気になっていました。
音楽は彼の才能を最大限に発揮する。借金を返済する為に合同組織の逃し屋天才ドライバーを担っていた。ダイナーのウェイターに恋をし、犯罪の世界から足を洗おうとするが。。。
すごく新鮮な感覚になった。
彼のイヤホンから流れる音楽が劇中曲となり、シーンを記憶に残らせる。それも全シーンだった。
思わず心が躍るような音楽や、銃撃音に合わせた音楽までマッチしていないものは何一つなかった。
ストーリーとしても最期まで予想を裏切られ続けた(予想なんかはなから出来ていない)
サントラ聴きながらドライブをしたい
【一度は見るべき!】マイ・インターン
みなさん、こんにちは。
今日も読書とネットフリックスに勤しむ26歳です。
本日紹介する映画はこちら。
「マイ・インターン」
あらすじ
ジュールス(アン・ハサウェイ)は、家庭を持ちながら何百人もの社員を束ね、ファッションサイトを運営する会社のCEO。女性なら誰しもが憧れる華やかな世界に身を置く彼女。 仕事と家庭を両立させ、まさに女性の理想像を絵に描いたような人生を送っているかに見えたが...彼女には人生最大の試練が待っていた。そんな悩める彼女のアシスタントにやってきたのは、会社の福祉事業として雇用することになった40歳年上の“シニア”インターンのベン。 人生経験豊富なベンは、彼女に“最高の助言”をアドバイスする。次第に心を通わせていく2人だが、彼の言葉に救われたジュールスには予期せぬ人生の変化が訪れるのだった。
引用:https://filmarks.com/movies/58836
すべての女性を応援する!この時代の感動ムービー!
大ヒット作の「プラダを着た悪魔」では、恋に仕事に奮闘しながらNYのファッション業界に身を置きキャリアアップしていく主人公を演じ、世界中の女性の支持を集めた案はウェイ。今回演じるのはNYでファッションサイトの社長。プラダを着た悪魔を見たことがある人は、その後のストーリーとも思えるような、全てを手に入れたように見える新たな彼女の試練、出会い、仕事を描いている。
実際に、
「プラダを着た悪魔」の続編を最高の形で実現したとでも言いたくなる作品
ーFrau8月号
と言われている。
自宅のキッチンから服の投稿をしていたことがきっかけでECサイトのファッション業界で大成功し、プライベートでは最愛の旦那と娘もいる彼女(ジュールズ)のことを現代社会の成功者、また家事に育児に奔走する模範的な女性という見方も、側から見ればできなくはないので、華やかに見える生活を送っている幸せな人だと偏見的に見れば見えるだろう。
そんな忙しいジュールズの部下に70歳のベンがインターンとして配属される。社会貢献の一環でシニアインターンを採用することにしたのだが、彼女はそのことを忘れていたようで、ベンのことを煙たがり、他の部署への配属を願っていた。最初は年上のベンに全てを見透かされるような眼差しをされるのを嫌っていたが、ベンの助言をいつしか頼るようになって行く。元電話帳印刷会社のエリートのベンは経験豊富で、ジュールズの疑問に的確にアドバイスを行なって行く。また、彼女の仕事に踏み込むこともなく、疑問にただ答えるというシンプルな回答の中に、彼のすべてが凝縮されているようにも思える。ジュールズはベンを信頼し、少しずつ部下への接し方などが少しずつ変わって来た中で、ある試練を迎えることとなる。夫の不倫である。妻が社長になり、それを支えるため夫は仕事を辞め彼女のために専業主夫に専念。急な環境変化への戸惑い、娘の育児、家事、ママ友との付き合いの中で、ジュールズとの関係性に亀裂が生まれ、ママ友と不倫をしてしまう。そんな時にも、ベンという会社の新人であり、人生の先輩が迷えるジュールズの悩みを解決、幸せへと導こうとしてくれる。そんな映画であった。
理想の部下?人生の先輩?ベンのここがすごい!
妻に先立たれ、自らを奮い立たせるべく、進んで外に足を運んでいる日常だったが、社会からの疎外感を感じていたベン。街で見つけたシニアインターンの貼紙を見つけてからの彼の行動ひとつがその後の変化を生み、周囲に大きな影響を与える存在になる。新たな会社、雇ってくれた会社でシニアインターンとして再度社会の一員となって働き出そうとしているベンの初出勤の前夜のシーンは、新入社員だった頃の自分を思い出させる。
ベンは、自分の肩書きをアピールすることがあったが、それをひけらかすことなく誰にも平等に接し、困ったりしている時や、助言を求められる時以外は、考えがあってもアドバイスをしない。自分の年齢や肩書きは差し置いて、自らが会社から与えられた場所で奮闘し、自分のできることを模索し続け、その置かれた場所で咲こうとする姿は、当たり前であるがなかなか実践し続けることが難しい事は誰しも共感できるだろうが、ベンはそれができる。経験してきたからという言葉でまとめるのは適切ではないだろう。なぜなら多くの会社員は仕事が降ってくることを望み、さらにどこかで手を抜こうとばかり考えているからだ。ベンと並みの会社員の一日を比べてもさほど違いはないように思えるかもしれないが、自らが役に立つために自分で仕事を探しそれを40年継続してきたであろうベンの姿は尊敬に値する。また、彼の同僚がベンに憧れ彼の服装やカバンを、説明せずとも真似して変わっていく姿も印象的であった。仕事ができるできないは人を判断するものさしではなく、しっかりと「人」としての行動が模範的に見えるベンだからこその周囲の変化であろう。映画の中でもベンの生き方や哲学的な要素が描かれているが、
・正しい行いは迷わずやれ
・行動あるのみ
・ハンカチは涙を拭くためのもの
こういった言葉は映画の中のベンから言われれば、非常に心に刺さるものがあった。
つい「こんな上司がいたら」と思ってしまいそうだが、他人を変える事はできない。アドバイスをしても決めるのは当人の自由だ。しかし自分を変えて行く事はできる。心の中にベンを宿し、行動、言動、立ち居振る舞いを変える事はできる。
女性活躍社会をめざす現代においてすべての女性を応援する映画であり、どこかイメージしづらい家庭で社長の妻を支える専業主婦の夫のあり方、そして働き方。
どこを切り取っても学ぶことの多い素晴らしい映画だ。
(4回目の視聴にて笑)
【マダム・イン・ニューヨーク】何歳からでも始められる!
このブログは、本とNetflixが大好きな26歳男性が書いています。
本日見た映画は、インド映画のこちら!
あらすじ
シャシは、二人の子供と夫のために尽くす、ごく普通の主婦。彼女の悩みは、家族の中で自分だけ英語ができないこと。夫や子供たちにからかわれるたびに、傷ついていた。姪の結婚式の手伝いで一人NYへ旅立つも、英語ができず打ちひしがれてしまう。
そんな彼女の目に飛び込んできたのは「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告。
仲間とともに英語を学んでいくうちに、夫に頼るだけの主婦から、ひとりの人間としての自信を取り戻していく。
しかし学校に行っている間に幼い息子がケガを負い、彼女は母親としての自覚や責任感に欠けていた自分を責め、卒業を目前に学校へ通うことを諦めてしまう。
それでも学校の仲間たちは彼女とともに卒業しようと協力をするのだが、卒業試験の日が、姪の結婚式と重なり・・・。
いやー素敵な映画でした。
英語ができないことが理由で家族に笑われ、反抗期の娘に恥ずかしいと言われ、夫からも尊重されない。シェフが料理を作ったらアートだけど、ママがそれを作ってもそれは役割であって、義務という言葉が胸を打つ。
それでも、自分がコンプレックスに思っていた英語が「たった4週間で話せる様になる」という語学スクールの広告を見てからは、彼女の英会話意欲が目覚める。
家族には英会話教室に行っていることを告げずに、それが理由でギクシャクした時もありました。なんで言わんねん、と始めは思ったが、
・どうせママには無理だよと言われるのが怖いから
・笑われると思ったから
・親の責任を放棄したと思われるから
そんなことを考えると、自分のやっていることは隠したくなるかもしれません。
親も人間ですもんね。完璧に見えても完璧ではないのです。
そんなこんなで物語は流れ、最後の英語のスピーチはやってやったぞ!とこちらも拍手を送りたくなる様な名シーンでした。
最後に、自分の状況とマッチしたシーンをPICK UP!!
主人公のシャシがNYの姉の家にて、ひとり部屋で映画DVDを見て、英語の勉強をしているというシーンです。のめり混んで勉強する姿は非常に美しく見えました。私も英語の勉教を独学で続けていますが、のめり込むほど熱中できていなかったと思います。シャシは一つの英単語が理解できないだけで、寝ている姪っ子を起こすほどののめり込みっぷり。「そんなに英語を詰め込まなくてもいいのよ」と諭されても「時間がないの」と貪欲な姿勢は変わらず。それを象徴するのがこのシーンであり、自分もこうなりたいです。
インド映画らしく、急に音楽が流れたりして、ぎくしゃくしたり、なんやねんこのフランス人と思うシーン以外は、終始自分の顔が緩んでいるのがわかりました。面白かった。
映画を何本も最近見ているおかげか、感情に起伏が出てきたかも。いい傾向だ。
また、映画から学ぼう。
私的、モーニングページのすすめ!
このブログは、Netflixと読書が大好きな26歳会社員が書いています。
いきなりですが、私は日記が続きません。
なにかに触発されるたびに、わざわざノートを購入してまで初めても3日坊主にもならない残念っぷり。
日記をつけることは挫折した。
1日の振り返り(過去の振り返り)を行うのが、性に合っておらず、もちろん悪いとことは反省し改善すべきなのだが、それよりもそれを経験した私が今何を考えているかの方が重要ではないかと頭では思っていた。そして頭の中にずっと存在していることを吐き出す場所が必要とも。
そして、その状況を改善したいと考えていた時に、本書に出会い、始めたモーニングページという方法を紹介します!
モーニングページとは?
モーニングページ(以下、MPと略)とは、
毎朝ノートに思いついたことを書いていくだけで人生が変わるくらいにマインドや行動に変化をもたらすというもの。
Julia Cameron(ジュリア・キャメロン)さんの著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(原題:The Artist Way)で提案されている「創造性」を見つけるためのワークの1つです。
ジュリアB.キャメロンは、アメリカの教師、作家、芸術家、詩人、劇作家、小説家、映画製作者、鳩の愛好家、作曲家、ジャーナリストです。
本に書いてあるMPの方法をざっくりと紹介すると、
- 3ページ書きなさい(サイズはなんでもいい)
- 朝に書く
- 手書きで書く
- 最初の8週間は読み返さない
といった感じです。
モーニングページの効果
心を整理する方法の一つとしてMPを始めたが、
MPを通じて実感できる体験は、これまでに感じたことのない素晴らしさだった。
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心のデトックスができる
意外と毎日、様々なことで悩んだり、頭を使ったり、ときには上司の言葉にイラっとしますよね。そのなんでもない日常を頭の中に留めて置かずに、文字として書いていく。ただつらつらと無感情で書いていく。それだけで自分が抱いていた感情のちっぽけさに気づき、些細なことで反応しなくなりました。そしてマイナスの感情がどうしても文章に現れてしまっても、文字として吐き出すことがデトックスにつながるのでとにかくなんでも書いた方がいいです。「書いて忘れる」そのためのノートです。
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素直になれる。
自分のやりたいことはなんなのか?という質問に答えずとも、勝手に手が動いてそういう方向を考えようと始めます。
たとえば、
昨日読んだ◯◯という本面白かったなー。でも本にはだれかに情報をシェアしたりしないとしっかりとしたアウトプットにはならないらしい。俺も何か始めてみるか。あ、ぶろぐとかやってみようかな。意外と人を惹きつける文章書けちゃうんじゃない?やってみよう。さあ、朝ごはんは何にしようかなー
といった様に、MPをやる目的が「心の整理」なのでやっていくうちに考えていたことが文章として現れます。
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頭の中がクリアになり、不安が消える
自分にはなにもできないとか、昨日はなにもできなかったというネガティブなワードを朝から書くのは自分が嫌なので、書かれている言葉は大抵ポジティブで、前向きで、その日や未来の行動につながる様な言葉が自然と自分から出てきます。本当です。
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やりたいことが見えるから行動できる
私の場合、その日の書くことがなくなった時、「何を書こうかなー」と考えているうちに、「今日は何しようかなー」という文章が書き出されます。1日のスケジュールを立てて行動できる人もいると思いますが、私はそこまでできる人間ではないですし、スケジュール通りできないと凹んでしまうので、「こんなんができたらいいなー」程度に考えて頭に浮かんだことは書いています。振り返りで見返すとわかるのですが、大抵のことが行動に移され完了しています。(模様替え、筋トレ、ランニング、etc)
私の体験から言えることは
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めちゃめちゃ気持ちいい。(スッキリする。やるぞ感がある。)
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できないこと、やれなかったタスクに悩まなくなった
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時間に余裕ができ、心にも余裕ができた(朝活の効果)
最後に、私の実践方法を紹介!
私の実践方法(コツ)
①コツは、MPをルーティン化する
私は早起きがではなかったので、
早起きをすることをまず達成しなくてはいけませんでした。
そこで、前日の就寝前からMPまでのルーティンを決めました。
・就寝前に、MPノートを開いて置いておく。
・目覚まし時計をベッドではなく、ベッドから降りて歩かないといけない離れたテーブルの上に置く
・7時に起きる
・カーテンを開け、窓も一瞬開ける
・コーヒーを入れる
・携帯を触らない、通知音に反応しない。
・A6ノート1枚分に、juice up03のブルーブラックで書き込む(小さいけど、細いペンで文字をびっしり書くのは爽快)
・最後に「今日もていねいに。」と、直後にやることを書いて終わり。
・書き終えたら、大きく伸びをする。
習慣の大事さは様々な本から学んでいたので、ルーティン化する大事さが生きました。
昼まで寝てしまって1日ほぼ終わりみたいな生活を送っていた私ですが、おかげで1ヶ月間、何時に寝ようが7時に起きられています。
②マイルールを設定する
・1ページ以上を描く
本書で紹介しているMPの方法は上記の通りですが、私も最初はこの通りにやっていました。しかし1ページ半くらいで書けなくなってしまう。書けないよりもまずは継続が大事ということで現在は1ページだけでも書く!というルールを設定し、気分が乗ってまだ書けるときは3ページを制限とし書く様にしたら続いた。
最初から3ページは正直きつかった。ただ効果は実感できていたので続かないよりは続けられる様に修正しようとしたのが結果的に功を奏しています。
いいことずくめのモーニングページ!
あなたもモーニングページで素敵な一日を!
【マリッジ・ストーリー】アカデミー賞受賞作品をみて考える結婚生活
たいそうなタイトルを書いてしまいましたが、私は未婚の26歳です。
今回、鑑賞した作品は、アカデミー賞作品賞受賞作品である、
マリッジ・ストーリー
本作品は「スターウォーズ」に出演していたカイロ・レン役のアダム・ドライバーと「シェフ」にウェイター役で出ていたスカーレット・ヨハンソンが夫婦役で共演するということで興味がありました。そしてアカデミー賞作品賞受賞作品であり、音楽は「トイストーリー作品」で有名なランディ・ニューマンとあって期待に胸膨らませながら鑑賞しました。
あらすじ
女優のニコールと夫で舞台演出家のチャーリーが結婚生活に葛藤を抱え、離婚に向かっていく姿を描いたヒューマンドラマ。結婚生活がうまくいかなくなり、円満な協議離婚を望んでいた2人だったが、それまで溜め込んでいた積年の怒りがあらわになり、弁護士をたてて争うことになってしまう。
この映画では、仲睦まじく幸せに愛を育む理想的な夫婦のシーンは一度もありませんでした。最初から最後まで離婚のプロセスの過程であるという斬新な視点の作品は見たことがなかったので、アカデミー賞作品賞受賞も少し納得がいきます。
真逆の性格に惹かれあった二人は、結婚生活を送っていく中で、日常のストレス、すれ違い、言葉の認識のちがい、仕事へのスタンスなどの違いによるわずかな綻びによって、縫い直すことのできない破れへと発展してしまう。
こういうことは夫婦ではあるんだろうと深く考えさせられた。
昔であれば、夫が仕事、妻は家事で自動的に演じる役が決まっていたが、共働きの時代の今は、職務内容、勤務地、子育てへのスタンスなど様々な綻びの原因があり、それを容認しながら生活していくのはどちらかが妥協しなくてはマリッジストーリーを続けることなどできないのではないか、とまで考えてしまう。
終始描かれる二人の姿は、100%相手のことが嫌いというわけではない。
尊敬できる部分や感謝している部分があることを理解しつつも、些細なことの積み重ねがバケツから溢れ、離婚という目的を果たすために行動している夫婦となってしまった。そして親権を巡り、弁護士の仲介もあってややこしくなってしまい、当初であれば、話し合いで解決できた問題が取り返しのつかないことになってしまう。夫婦が後からそれに気づき、弁護士を立ててしまった状況でなにをどう相手に話していいのかもわからなくなり、悩み苦しむ二人の姿には心が痛かった。
最近、恋愛ものの映画を続けてなぜか見てしまっているが、理想的なエンディングを迎えることがほとんどない。これは今の時代を表しているのだろうか。
仲睦まじく生活している映画の中の夫婦でさえ、本当の夫婦を描いていないのではないかと疑心暗鬼になる始末。
この映画をみて思い出したのが「ラ・ラ・ランド」だ。
ラ・ラ・ランドを見終わった直後は、自身のその時の状況ともトレースされ、
「なんだその終わり方、それで幸せでいいのか、なんで主人公は最後にほほ笑えめたの」
と学生時代の私は思っていた。
しかしこの作品を見終えた今の私の感想は違う。あの終わり方が一番良かったのかもしれないと。
ラ・ラ・ランドのカップルが結婚したあとのストーリーがマリッジ・ストーリーに見えてくる様な不思議な感覚があった。
それは自分の大事にしたいと思っている内なる思いや夢を叶えるためであり、さらに相手を尊重した故の結論であるからこその決断だったからであろう。誰も自己中な別れ方をしているわけではない。
ニコールが「LAに行きたい」ということを強く望んでいたものの約束が仕切れなかったのは、NYで活躍している新進気鋭の旦那を支えようと彼女なりにしてきたもののストレスが溢れたのだろう。そしてチャーリーは監督として、女優であるニコールを成功させてずっと同じ未来を描くことを夢見ていたからこそ、妻であるニコールに上手く接することができなかったのだろう。
後味はかなりビターであるが、遠くを見るとまた光が見える様な作品だった。
甘い恋愛映画で浄化されたい。笑
余談だが、自粛生活を送る様になって、ようやくNetflixが生活の一部に組み込まれ、作品を選ぶ時にも悩むことがなくなった。以前はレビューなどをみてこれは自分に合わなそうだな、時間の無駄になりそうだなとか考えているうちに時間が経ち、
「え、1時間経ってるじゃん・・寝よう・・」
というクズっぷりをかましていた。いまは「見てみるか、一ヶ所でも響けばいいや」と心もち軽くみることができる様になりました。
ただそれは自粛生活だからといって「無限に時間がある様に感じるから、Netflixを見よう」というわけではなくて、「映画から学ぼう」という意識が常にあるからだろうと思います。