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【一度は見るべき!】マイ・インターン

 

みなさん、こんにちは。

今日も読書とネットフリックスに勤しむ26歳です。

 

本日紹介する映画はこちら。

 

マイ・インターン

マイ・インターン(字幕版)

マイ・インターン(字幕版)

  • 発売日: 2016/01/13
  • メディア: Prime Video
 

https://youtu.be/i3YblM9lOxM

 

あらすじ

ジュールス(アン・ハサウェイ)は、家庭を持ちながら何百人もの社員を束ね、ファッションサイトを運営する会社のCEO。女性なら誰しもが憧れる華やかな世界に身を置く彼女。 仕事と家庭を両立させ、まさに女性の理想像を絵に描いたような人生を送っているかに見えたが...彼女には人生最大の試練が待っていた。そんな悩める彼女のアシスタントにやってきたのは、会社の福祉事業として雇用することになった40歳年上の“シニア”インターンのベン。 人生経験豊富なベンは、彼女に“最高の助言”をアドバイスする。次第に心を通わせていく2人だが、彼の言葉に救われたジュールスには予期せぬ人生の変化が訪れるのだった。

引用:https://filmarks.com/movies/58836

 

 

すべての女性を応援する!この時代の感動ムービー!

大ヒット作の「プラダを着た悪魔」では、恋に仕事に奮闘しながらNYのファッション業界に身を置きキャリアアップしていく主人公を演じ、世界中の女性の支持を集めた案はウェイ。今回演じるのはNYでファッションサイトの社長。プラダを着た悪魔を見たことがある人は、その後のストーリーとも思えるような、全てを手に入れたように見える新たな彼女の試練、出会い、仕事を描いている。

 

実際に、

プラダを着た悪魔」の続編を最高の形で実現したとでも言いたくなる作品

ーFrau8月号

と言われている。

 

 自宅のキッチンから服の投稿をしていたことがきっかけでECサイトのファッション業界で大成功し、プライベートでは最愛の旦那と娘もいる彼女(ジュールズ)のことを現代社会の成功者、また家事に育児に奔走する模範的な女性という見方も、側から見ればできなくはないので、華やかに見える生活を送っている幸せな人だと偏見的に見れば見えるだろう。

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 そんな忙しいジュールズの部下に70歳のベンがインターンとして配属される。社会貢献の一環でシニアインターンを採用することにしたのだが、彼女はそのことを忘れていたようで、ベンのことを煙たがり、他の部署への配属を願っていた。最初は年上のベンに全てを見透かされるような眼差しをされるのを嫌っていたが、ベンの助言をいつしか頼るようになって行く。元電話帳印刷会社のエリートのベンは経験豊富で、ジュールズの疑問に的確にアドバイスを行なって行く。また、彼女の仕事に踏み込むこともなく、疑問にただ答えるというシンプルな回答の中に、彼のすべてが凝縮されているようにも思える。ジュールズはベンを信頼し、少しずつ部下への接し方などが少しずつ変わって来た中で、ある試練を迎えることとなる。夫の不倫である。妻が社長になり、それを支えるため夫は仕事を辞め彼女のために専業主夫に専念。急な環境変化への戸惑い、娘の育児、家事、ママ友との付き合いの中で、ジュールズとの関係性に亀裂が生まれ、ママ友と不倫をしてしまう。そんな時にも、ベンという会社の新人であり、人生の先輩が迷えるジュールズの悩みを解決、幸せへと導こうとしてくれる。そんな映画であった。

 

理想の部下?人生の先輩?ベンのここがすごい!

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 妻に先立たれ、自らを奮い立たせるべく、進んで外に足を運んでいる日常だったが、社会からの疎外感を感じていたベン。街で見つけたシニアインターンの貼紙を見つけてからの彼の行動ひとつがその後の変化を生み、周囲に大きな影響を与える存在になる。新たな会社、雇ってくれた会社でシニアインターンとして再度社会の一員となって働き出そうとしているベンの初出勤の前夜のシーンは、新入社員だった頃の自分を思い出させる。

 

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ベンは、自分の肩書きをアピールすることがあったが、それをひけらかすことなく誰にも平等に接し、困ったりしている時や、助言を求められる時以外は、考えがあってもアドバイスをしない。自分の年齢や肩書きは差し置いて、自らが会社から与えられた場所で奮闘し、自分のできることを模索し続け、その置かれた場所で咲こうとする姿は、当たり前であるがなかなか実践し続けることが難しい事は誰しも共感できるだろうが、ベンはそれができる。経験してきたからという言葉でまとめるのは適切ではないだろう。なぜなら多くの会社員は仕事が降ってくることを望み、さらにどこかで手を抜こうとばかり考えているからだ。ベンと並みの会社員の一日を比べてもさほど違いはないように思えるかもしれないが、自らが役に立つために自分で仕事を探しそれを40年継続してきたであろうベンの姿は尊敬に値する。また、彼の同僚がベンに憧れ彼の服装やカバンを、説明せずとも真似して変わっていく姿も印象的であった。仕事ができるできないは人を判断するものさしではなく、しっかりと「人」としての行動が模範的に見えるベンだからこその周囲の変化であろう。映画の中でもベンの生き方や哲学的な要素が描かれているが、

・正しい行いは迷わずやれ

・行動あるのみ

・ハンカチは涙を拭くためのもの

こういった言葉は映画の中のベンから言われれば、非常に心に刺さるものがあった。

 

 

 つい「こんな上司がいたら」と思ってしまいそうだが、他人を変える事はできない。アドバイスをしても決めるのは当人の自由だ。しかし自分を変えて行く事はできる。心の中にベンを宿し、行動、言動、立ち居振る舞いを変える事はできる。

女性活躍社会をめざす現代においてすべての女性を応援する映画であり、どこかイメージしづらい家庭で社長の妻を支える専業主婦の夫のあり方、そして働き方。

どこを切り取っても学ぶことの多い素晴らしい映画だ。

 

(4回目の視聴にて笑)