【書籍】読んだら忘れない読書術レビュー
著者は精神科医でありながら作家でもある樺沢紫苑先生。
現在ではアウトプット大全やインプット大全が大変好評なので、パッケージと見たことがある人は多いのではないでしょうか?
本書は上記の本の中でも「読書」に重点を置いた本となっております。私自身、読書習慣はあり、本を読むのは好きなものの、なかなか記憶として知識が定着しているように思えず、モヤモヤとしていたこともあり、本書を手に取りました。
構成としては
はじめに
第1章: なぜ、読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと
第2章:「読んだら忘れない」精神科医の読書術 三つの基本
第3章:「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード
第4章:「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
第5章:「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
第6章: 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
第7章:「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
第8章: 精神科医がお勧めする珠玉の31冊
となっております。
私が今回この本から学びたいと考えたのは2点、
①読書の必要性、理由について
②記憶の定着方法としてのアウトプットについて
です。この部分を中心に本記事を書いていきます。
①読書の必要性、理由について
シンプルに私は人生において成功したいと考えておりますが、まだその道を模索中です。このブログもその道を切り開くための一助となればと思い、書いています。
いわゆる成功している人というと「経営者」が浮かぶと思うのですが、往々にして成功している経営者はほとんどが「読書家」であると著者は言っています。
何かをこれから始めようとした時、なにかの困難な壁にぶつかった時に、あなたはどうしますか?幸いにも私はその時頼る場所が「本」です。著者も”成功事例と失敗事例の集大成が本”と言っており、成功している経営者も、本から他人の経験を生かすことで、同じ轍を踏まずとも、時間の無駄を減らし最短距離で成功へと向かったのでしょう。
ゼロから考え、頭を悩ますよりも過去の叡智を生かして、その状態から始める方が有利だと思いますよね。その点で読書というのは非常に効果的であると考えます。
最近では、「日本人は本を読まない」と言われていますが、私は月に数冊は読むのでこれには当てはまらないと考えています。
そして本書に興味深い一文がありました。
”7冊以上読書をするだけで日本の上位4%の割合に入れる”
これってすごく魅力的に思えませんか?本によって何者かになる以前に、月に7冊読めば、自分は日本の上位4%に入るくらい読書をしているんだ!自信を持とう!となる気がします。
「嫌われる勇気」で有名なA.アドラーは自著にて、
”健全な劣等感とは「他者」との比較ではなく「理想の自分」との比較から生まれるものだ”
といっています。
私の話をすると、他人よりも劣っている部分に目がいきすぎ、そこを補おうとばかりしてしまいますが、本当の劣等感は理想の自分とのギャップから感じるべきものなのです。そしてそれを補えるのは自尊心であると思っています。
自信が持てるなにかを一つでも持つことができれば自尊心は上がり、ポジティブな考え方が身につき、さらに7冊本を読むことによって得られる知識というのは経験上素晴らしいものだと考えます。そのことから言っても、7冊読むという目標を持つのではなく、そこからいかに知識を蓄えて自分のものにしていくかを考えるのが次のポイントになります。
②記憶の定着方法としてのアウトプットについて
著者は”アウトプット前提のインプット”を提案しています。
「この本面白かったー」で終わるのではなく、情報を友人やSNSにシェアしたり、ブログを書いたり、実際に仕事に使ったりとすることが大事だということです。人に勧めるためには、内容を思い出せる状態にしておき、さらにわかりやすく魅力を整理することが重要なポイントとなります。
実際に著者の説得力は凄まじいものがあります。
・年に約3冊のペースで本を執筆
・2500文字前後のメルマガ毎日配信
・youtube毎日更新
・月に20-30冊読書を30年以上
それでいて、睡眠はしっかりと7時間、長期の海外旅行にも行っています。
その著者を支えているのは圧倒的なインプットと、それを咀嚼して自分の知識として定着させるためのアウトプットによるものであるといえます。
「どうして精神科医で忙しいだろうにそんなに活動できるのだろうか」
と、誰しも思うはずです。
著者の答えは”たくさん読書をするための時間術、仕事をこなすための時間術なども全て本から学び究極のレベルで実践しているから”というのがザックリとした答えです。つまり悩みや課題の解決方法は大体読書で解決するということです。
そしてそれをアウトプットし続けているのが著者の凄味であり、強みです。
上記のような内容だけでも、読書の重要性とアウトプットの重要性をわかってもらえるのではないでしょうか。
気になる方は是非本書を読んで見てください。